そんな事してる場合?
ただいま現実逃避中…
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閉店いたしました。
10月14日土曜日、8年間やってきたお店を閉店いたしました。
閉店作業で3日間忙しかったのですが、ようやく落ち着きました。
前日には、馴染みさん、友人が来てくれて、1日中賑やかで忙しかったです。
お昼の3時半で閉店しました。馴染みのお客さんからお花を頂きました。「いつも美味しいラーメンを作ってくれて、ありがとう」って。閉店の告知をしてからは1日おきに食べに来てくれました。丼とかメニューとか、記念として机の上に飾りたいとおっしゃるので、両方差し上げました。常連さんには、ほとんど丼や、ジョッキやグラスを持って帰ってもらっています。先日「店の写真を取りたい」と言った女の子は、「お礼に」と菓子折りをくれました。
みなさん、「お元気で」とか「頑張ってください」などの温かい言葉をかけてくれます。本当に感謝感激です。数人、タイミング的に告知できなかった馴染みさんがいるのが残念です。
それから1時間で片づけをし、4時半から3人のパート&バイトさんと打ち上げ。本当にみんな最後までよく働いてくれました。店の食材の残りで食べたり飲んだりしながら思い出話なんかをして、7時にお開き。この辺りまでは「終わったね~。」って感じでワイワイと騒いでいたのですが…。
人間の良い面、嫌な面といった素顔を垣間見た2日間でした。
9時半ごろ、厨房機器の買い取り業者が来て、機械を取り外していきます。何百万もした厨房機器も二束三文以下です。冷蔵庫4台と大小の冷凍庫2台、餃子焼き機2台で1万円です。見積り時、それだけしか言ってなかったのに、それ以外の物も勝手に持って行こうとします。目が「何か持って行ける物はないか、持って行ける物は全部持っていってやれ」と物色しているのです。寂寥感を感じながら、取り外し作業を見ている私達の前で、嬉々としてしゃべる業者2人。その方たちにとっては単なる仕事なんでしょうが、もう少しこちらの心情も汲んで欲しかった。
結局、見積り時に「お金になりません」と言った茹で麺機まで外して持って行きました。看板も持って行こうとするので、さすがにムッと来たダンナ、「それは置いといて」と言ったところ、「解体にお金かかりますよ」と来た。看板だって20万円もかかってるのに、恩着せがましく言って、タダで持って行こうとする。
そこまででもかなりショックだったのですが、その後、同業のオーナーさんが製氷機と冷蔵庫と電磁調理器を取りに来ました。実は前日ちょっと一もめ有りまして…。前もって聞いていた「欲しいものリスト」の内容が、あまりにも多く、細かい。大きな機器はともかく、グリストラップ(油と水を分離させる器械)のモーターや浄水器のカートリッジ、水道の蛇口、タイムレコーダーから、ポスターを入れるパネル、寸胴鍋、ウォーターピッチャー、ビーカー、トングと言った部品や細々した物にいたるまで「予備の予備に」欲しいと言う。正直、ダンナも「ちょっと厚かましい」と思っていたらしい。どうせ処分しなければいけないものなので、あげてもいいのですが、こちらも現金が欲しいので、少しでも高く買ってくれるよう交渉。しかし向こうの提示する金額があまりに安いので、もう少し色をつけてくれれば、細々したものは全部タダであげると言ったのですが、交渉決裂。当初、一緒に来る業者さんの車で、事務机を運んでもらう話だったのだけれど、それも「できません」と言う事になった。ダンナはそれまで、よその店が閉めるというと、どうしても必要なものだけ「欲しい」と言って、それを安く売ってもらう代わりに、余った食材などを全部まとめて買い取って上げたりして、閉店するオーナーさんのために少しでも何かしてあげたいと思っていただけに、今までずっと仲良くしていたオーナーさんと最後の最後に気まずくなって、かなりがっかりしたようでした。ダンナも意地になって、結局売ったのは大きい機械だけ。細々したものはあげない事にしたらしい。「どうせ捨てるなら、あげればいいのに」と言ったのですが、「金の問題やない。『気』の問題や」と言う。「気は心」と言う事らしい。
製氷機を外した後、中の氷を厨房の床いっぱいにぶちまけ、その後水道を止める処理が上手く出来なくて水浸しにした業者さん。どうもそのまま帰ろうとしたみたいだけれど、ダンナが「明日もここ使うから、ちゃんとしてから帰って」と言ったので、バケツで水を外に運んで、一応キレイにして帰ったのですが、翌日店に行ったら少しずつ水漏れしていて、厨房が水浸しになっていました。
冷蔵庫、調理器が全部運び出され、シンクだけになった厨房を見ていると、急に喪失感のようなものを感じ、呆然としてしまいました。ダンナも同様で、頭の中が真っ白になったらしいです。以前に辞めたオーナーさんから「すごく寂しかった」と聞いていたはいたのですが、身を持ってそれが解りました。
当日と翌日、2日かけて「家に持って帰るもの」を運びました。その前から少しずつ運んでいた物も合わせると、大小の段ボール箱、他40ヶくらい運んだでしょうか。軽いお引越しです。業者さんの車が借りれなくなったので、レンタカーを借りなければと思っていたのですが、パートさんのご主人が自営の仕事で使っているワゴンが借りれる事になったので、大きいものはそれで運ぶ事に。最後まで快く手伝ってくれたパートさん、「お礼に」と先日田舎からもらった魚沼産コシヒカリの新米と、お客さんにもらったお菓子をおすそ分けしたのですが、「そんなつもりで手伝ったんじゃないから」と言うのを無理に渡しました。そして「また何かあったら、遠慮なく声をかけてください」と言ってくれました。
その後、別の店のオーナーさんが最後の電磁調理器を取りに来られ、また別のオーナーさんが「閉店見舞い」と言ってお菓子を持って来てくれました。
帰宅すると家中荷物の山。貧乏性なので物が捨てれず、使えそうな物は全部持ち帰ったので、大変です。
翌日店に行くのが昼過ぎでいいので、ゆっくり寝ようと言っていたのに、朝8時過ぎに解体業者からの電話で起こされました。食器やプランターの花を処分してもいいのかとの問い合わせ。急遽ダンナは店に行く事に。花は処分するのが可哀想で、私も持って帰りたかったのですが、ベランダが狭いので持ち帰らなかったのです。でも結局半分だけ持ち帰る事にしました。
昼から私も店に行く予定だったのですが、ダンナから電話で「来なくていい」との事。解体している所を見ると精神的ショックが大きいから。ダンナも相当ショックだったみたいでした。結局その日は1日家の片付けでした。家族たった2人なのに、なんと物の多い事(^^;当分は片付きそうにありません。
すでに2日目にして、手を抜かずに1日2~3食食事を作るのが苦痛です(TT)
店をやっていた時は朝ゴハンは自分で作って食べていたダンナが、一切手伝おうとしません。店ではせっせと洗い物をしていたのに、家では全くしないし。今後ずっとこうなんだろうか・・・。
今後は日記に書くネタに困りそう。求職日記になるかも知れないです(笑)
なるべく早く家を片付けて、好きな事やりたいなぁ。そして早寝早起き、1日3食きっちり作るカタギの生活を身に着けなければ。
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