カウントダウン

閉店まで、いよいよあと3日。

火曜日から店内にも「閉店のお知らせ」を張り出し、常連のお客さんにもお話しています。
「明日から閉店まで、毎日来ます」と言ってくれる方あり、「次また商売を始める時は、必ず連絡ちょうだい」と連絡先を教えてくれる方あり。本当にありがたい事です。昨日は自宅近所のバイク屋のお兄さん、今日は私の友人が来てくれました。

8年という月日は長いようで、短いようで。

赤ちゃんを連れて挨拶に来てくれた夫婦。この2人、付き合いだした頃からウチの店に来店するようになり、ウチで待ち合わせしてデートして、結婚して、半年前に子供が生まれた。

まだ小さくて、小盛のラーメンを子供用の器に移して食べていた子が、大盛を食べるようになった。

８年間、週１回来ては毎度同じメニューを注文するお客さん。来週からどうするのかな…。

オープン時から来ている女の子。受験に失敗して浪人して、精神的にショックな事があって、今病院通いをしている。よく店に来てはダンナに悩みを相談していた。閉店する事を告げると、「店の写真を取らせて欲しい」と言う。「落ち込んだ時、この店に来ると元気が出た」と言ってくれた。

「飲食店など何もなくて、夜になると灯りもなく真っ暗だった通りに、今こうして何軒もの飲食店ができたきっかけになったのは、この店だ」と言ってくれた人。確かに8年前は夜開いてる飲食店はウチ以外になくて、野中の一軒家状態だった。その後、焼き鳥屋さんができ、牛丼屋、カレー屋、ラーメン屋、たこ焼き屋ができた。そう言ってもらえると、なんだか嬉しい。

この8年間、あらためて私たちは、お客さんに励まされて、支えられて店を続けて来れたんだなぁと思う。本当に感謝します。キレイ事じゃなく、たくさんのお客さんに出会えた事が、店をやって一番よかった事じゃないかと思う。

あと３日。頑張ります。