15年ぶり

先週、ワクチン接種のための採血に行ってきました。
場所は派遣先企業の本社の向かいにある健保組合の保健センター。
直行なので前日皆地図をコピーしてもらっていたのですが、「香音里さんはいらないよね」って…。

はい、要りません。

実はこの保健センター、私が結婚で退職するまで働いていた会社の３軒隣なのです。
１５年ぶりに近所まで行ったのだけれど…

変わったような、変わってないような。

最寄りの駅の周辺は高層ビルが立ち並んでいました。駅上にあった某百貨店も高層マンションに建て替え中。薬の町として名が通っている町は、１５年前はほとんど高いビルはなく、ちいさな会社がポツポツとあったのですが、今は大きなビルに建て替えられているところが多く、昔の面影はない…かと思いきや、重要文化財に指定されている旧家跡の建物は健在でした。

元の会社の近所も、小さなたばこ屋さんだったところが某有名ゲーム会社の社屋になっていたり、事務所がマンションに建て替わっていたりと様変わりしていましたが、私の元勤め先の会社はといえば…

15年前と全く変わっていませんでした（笑）

内装はリフォームしたらしいんですが、外観が全く変わっていない古い社屋。社屋横のわずかなスペースに取り付けたトタン屋根さえもそのままでした。
なんか、懐かしくて嬉しいような、哀しいような…。

さて採血が終わり、社員さんと一緒に帰社する事になったのですが、まだ1人同じ派遣会社の人が来ない。指定時間は9時から11時半。でも、ほとんどの人が9時きっかりくらいに来る。その時まだ9時15分だったのですが、彼が道に迷っている確率は９０％だったので連絡を取ってみたら、寝坊して家を出るのが遅くなった上、やっぱり迷ってました（＾＾；
携帯で連絡を取りつつ最寄りの駅まで戻って9時半頃やっと出会い、道を教えたのですが、やはり心配で結局保健センターの入り口まで着いて行きました。しかし、5分たっても降りて来ない。採血なんて30秒で終わるはずなのに。
まさか、受付にたどりついてないのか！？エレベーターで３階まで上がるだけなのに。とほとんど保護者の心境で受付まで行ってみたら、ベンチで休んでました。
「看護婦さんに5分間冷静にしろって言われたから」って…。
それを言うなら「安静にしろ」でしょうが。ホント、冷静になれよ（笑）
「この後、激しい運動したらだめなんですよね！？」と看護婦さんに確認する彼。いえ、大丈夫だと思います…。

帰り道、道も分ってないのにスタスタ歩く彼。だいぶ歩いたところで「これだけ歩いたのに駅に着かないってことは、間違ってるんじゃないですか？」って…昨日何のために地図貰ったんだろう。そうか、感覚だけで歩いてたから迷ったんだヨ。
先ほどの小さな感傷もふっとんで、朝からすっかり疲れてしまいました。
１ヶ月後にまたワクチンを射ちに来るのですが、「次もまた迷いそうです」という彼（２９歳）。
次は放って行くからね。