「いつもの」

･･･と言われて、その人が何を注文したいか分かるお客さんが、ざっと３０人くらいいます。オープン時からのあるお客さん、７年間週二回、ずっと同じ物を注文されます。そのラーメンの味が好きだから、それを頼まれるのでしょうが、たまに違うものを食べてみようと思わないのでしょうか？言葉少ない方なので、私やダンナが接客すると「いつものでよろしいですか」と言って、その方もうなずかれるのですが、新しいパートさんが注文を聞きに行くと、救いを求めるような目でこちらを見られます。そこで「いつものでよろしいですか」と聞くと、嬉しそうにうなずかれます。

常連さんって「いつものでよろしいですか」と聞かれると嬉しいみたいですね。「俺はこの店の顔やで」みたいな感じで、他のお客さんに対して優越感を感じられるみたいです。
たまに、あまり見かけない人（単に私が覚えてないだけかもしれませんが）に「いつも頼んでるやつ」と言われて、困ってしまう事があります。そこで「何ですか」と聞き返すと、その人のプライドを傷つけそうで。ダンナはよく、こっそり私に聞きに来ます。特に女性が多いですね。「私、前何頼んだっけ」とか「前と同じ麺」とか。申し訳ないですが・・・最低、２週間に一度くらい来て、同じメニュー頼んでもらわないと覚えてません。

昔、喫茶店の常連さんになるのが夢でした。毎日そのお店にお茶を飲みに行って、「いつものお願いします」って言ってみたかったんです。まぁ、そんな優雅な生活とは程遠い生活でしたが。
毎週日曜日になると、２人で中華そばを食べにこられる老夫婦がいらっしゃいました。私たち２人も年をとってから、そんな風に行きつけの店に通えるようになれたらいいな、と思います。