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明日はアナタが誰かを裁く

p2 「12人の優しい日本人」

観劇日: 1月25日(水) 場所:シアター・ドラマシティ

【キャスト】陪審員1号 浅野和之  2号 生瀬勝久  3号 伊藤正之  4号 筒井 道隆   5号 石田ゆり子6号 堀部圭亮  7号 温水洋一  8号 鈴木砂羽  9号 小日向文世10号 堀内敬子  11号 江口洋介  12号 山寺宏一

今までいろいろな芝居を観てきましたが、結局ミュージカル以外で私が観続けている芝居・劇団と言えば、演劇集団キャラメルボックス、加藤健一事務所、そして三谷幸喜脚本の芝居。共通点は「解かりやすくて、笑えて、最後にちょっとホロっとさせる。」難しい芝居ってわからないし、観てても面白くない。観劇は私にとって活力の源、ストレス解消の手段なので、できれば見終わった後、「面白かった!」と言えるものが観たい。

「12人の優しい日本人」は三谷幸喜さんが主宰していた劇団、東京サンシャインボーイズ(ただいま30年間の充電中)で初演、再演され、映画化もされました。この映画に当時それほど有名ではなかったトヨエツが出演していたのは有名な話。映画版は観ましたが、舞台版を観るのは今回が初めてです。

チケット争奪戦はかなり激しかったのですが、当日券もけっこう出たみたいで、どこが通路かわからないほど補助席で埋まってました。私はなぜか取りにくいチケットの時って、けっこういい席が当たるんですよね。「オケピ!」の時も前列だったし、キャラメルでも上川さんが出る時って、大概はいい席。今回も前から2列目の右ブロックの中央通路側。役者さんをかなり近い距離で観る事ができました。

素直に面白かったです。少しネタバレしてます。
「もしも日本に陪審員制度があったら・・・」という話で、ある事件に関して、被告が有罪か無罪かを無作為に選ばれた12人の陪審員が議論します。
舞台は少し傾斜のついた、いわゆる八百屋舞台で、奥に観音開きのドア、中央に椅子が12ある円卓。椅子がなぜか一つだけ小さい。これには後で全員着席する時、温水さんが座るのですが、本人はかなり焦っているのですが、誰もその事に触れないまま話が進んでいきます。結局なぜ1つだけ小さかったのかわかりませんでした。単純な笑いを取るだけのためなら三谷さんらしくないなと思ったり。でも、まず単純に笑いを取っておいて芝居に引き込んでいくという狙いなのかも。

突然、扉が開いて12人が入ってきて芝居が始まりました。前列で舞台の照明が明るかったので、客電がすでに消えていたのかどうかわからなかったのですが、一瞬にして観客席が静かになりました。芝居が始まったら、あとはもう2時間ノンストップ。一幕ものの密室コメディは三谷さんの真骨頂です。
映画版に比べて役者さんが若いです。年配の方が演じられていた役が堀内さんや筒井さんといった若い方の役になっていました。

最初全員一致で「無罪」だったのが、生瀬さん演じる2号が「ちゃんと話し合いましょう」という事で「有罪」に一票入れたことから議論が展開し、だんだん「有罪」が有力に。そしてまた「無罪」にと変わっていき、結局評決一致で「無罪」に。最初「早く帰りたいから」とか、被告の見た目が「若くてきれいだから」「直感で」などの理由で「無罪」を主張していた人達が、間に小ネタ、大ネタで笑わせながら、だんだん真剣に議論していく姿が面白く描かれている。
「ジンジャーエール」と最後はちょっと強引だと思ったけれど。

数年後には、日本でも陪審員制度が導入されます。その制度では一般国民から選ばれた6人の裁判員と3人の裁判官が議論するそうなので、このお芝居のような展開にはならないとは思いますが、自分の意見で被告の一生が決まってしまうようなことになったらと思うと、やはり怖いですね。できたらやりたくない。っていうか、絶対やりたくない。

個性の強いキャラクターの役に、個性ある役者さん達。ほんと、至福の時を過ごさせてもらいました。舞台版と映画版、だいたいは舞台版の方がいいんですが、「12人~」は映画を先に見たせいか、映画版もすごくよかったんですよね。甲乙つけがたい感じです。でもこーんな近くでテレビで活躍されてる役者さんを観られたってだけで、ミーハーな私は「やっぱり舞台よね」とか思ったり。次は役者さんについて書いてみたいと思います。

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