「OUR HOUSE」

ロンドンミュージカル「OUR　HOUSE」

観劇日　7月16日（日）　13：00開演
シアター・ドラマシティ

【出演】中川晃教　池田有希子　池田成志　坂元健児　新納慎也　入江加奈子　瀬戸カトリーヌ　後藤ひろひと　香寿たつき　今井清隆　他

【あらすじ】ロンドンの下町で貧しい生活を送っている、16歳の少年ジョー。ある日、彼の人生は"良いジョー" "悪いジョー"に枝分かれ。
"悪いジョー"は悪徳商売に手を染め大儲け、世間をうまく渡り始める。一方、"良いジョー"は少年鑑別所に入れられ、世間の冷たさ、厳しさを味わうことになる。事あるごとにジョーの前に現れ、彼の運命を左右していく悪友のリーシー。
ある時はすれ違い、ある時は交差しながら進んでいく、二人のジョーの運命は……。
（G2　PURODUCEのサイトより)

このメンバーを見て私の食指が動かないはずがない！チケット争奪戦は厳しくて、PGはすべて玉砕、キョードー大阪でやっと「最後の1枚です」というチケットが取れました。う～A席後ろから2列目。

楽しかったです♪
マッドネスというバンドは知らないのですが、ノリのいい音楽。ただアッキー（こう書くの、ちょっと恥ずかしい）こと中川君の伸びる声を活かした様なソロがなかったのが残念。コーラスの歌詞が聴き取りにくい。

交互に演じられる2人のジョーを、良いジョー＝白いジャージ、悪いジョー＝黒のスーツで演じるたので判りやすかったです。早代わりもあるし、ダンスもたくさんあるし、アッキー出ずっぱり…大変ですね。

アッキー、短い髪が似合って可愛い。16歳役、全然OKです。アッキー演じるジョーの同級生リーシー、ジョーの両方の人生の分岐点でいろいろ係わってくる役なのですが、「俺達16歳だろ」って台詞で客席からどっと笑いが。後ろから2列目なので肉眼では誰かわからなかったのですが、オペラグラスで見たら池田なるしーさんだった…。客席に向かって「何か！？」と開き直っていましたが。

ジョーの父親役の今井清隆さん、やっぱりいい声です。本当、「お父さん」の声だよなぁと思います。彼は犯罪を犯して出所後、些細な事件で命を落とし、「父親のようには絶対ならない」というジョーを幽霊（？）になって見守ります。
最初父の事を嫌っていたジョーが「父さんは、母さんを愛していたと思うよ」と、父の気持ちを母に伝えてあげるシーンが良かったです。

坂元さんや新納さんも、まぁ高校生に見えない事はなく（＾＾；ジョーの事を心配し、励ます良い友人達の役を好演。ジョーの恋人サラの池田有希子さんも良かったです。両方の人生の中で、全く違う状況でサラが言う「愛していてもYESと言えない時もあるのよ」という台詞が印象的でした。

最後、悪いジョーの方は悲しい結末、良いジョーは幸せな結末を迎えます。…と、ここで終わりかと思いきや、場面はジョーが2つに分かれる前のマンションの建築現場に。ここで、ジョーは2つとは別の道を選んだところで幕。でも、きっと良い方の生き方をするんだろうなと思わせるラストです。

シーツや傘を使ったダンス・演出も面白く、カーテンコールもノリノリで、楽しい気分で帰れるミュージカルでした。