そんな事してる場合?
ただいま現実逃避中…
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ご報告
10月で店を閉店する事になりました。
まる8年頑張ってきましたが、苦渋の決断で廃業する事にしました。
理由は、ずっと赤字経営で、この先黒字に転換する見込みがない事。貯蓄を切り崩し、借金をしながら何とかやってきましたが、このまま続けても赤字が増えるだけなので、スッカラカンになる前に辞めようということになりました。
今思うと、ずっと辞め時を考えていたように思います。でも、今回決断したきっかけは、チェーン本部の営業部長の一言でしょうか。
趣味でやってるブログで、こんな事を書くのも憚られるのですが、他に書くところも無いので。
私達が経営していたラーメン店はチェーン店でした。チェーン店というのは、野菜なんかは現地調達ですが、主な食材、例えば麺、スープ、チャーシューなどの仕入れはすべて本部に依存しています。だから、その本部と本部から供給される食材に不信感を持ってしまったら、もうチェーンを辞めるしかない。
私達が加盟した頃、そのチェーンは最盛期のピークに達する少し手前でした。加盟した頃は直営、FC合わせて、全国で180店舗ほどありました。
当初は麺もチャーシューも美味しかったのです。特に麺に関してはチェーン店の麺とは思えないほど美味しく、お客様にもよく褒められたものでした。
ところが、1年後経営のトップが総入れ替えされた頃からおかしくなり始めます。経営不振の店舗を整理しはじめたのです。そのため店舗数はどんどん減りました。店舗が減ると本部は儲かりません。では、どうやって本部の利益を維持するか?…食材の質を落とし始めたのです。
チャーシューはいわゆる「獣臭」という豚臭いチャーシューになり、麺も以前はモチモチした弾力のある麺だったのが、結露でダマだらけの麺が納品されるようになりました。
特にここ1年は本当に酷く、脂身が80~90%というチャーシュー、石の様に固まりになった麺が平気で送られてくるのです。チャーシューメンを注文したお客さんが、チャーシューをほとんど残して帰られるんですよ。面と向かって「チャーシューがまずい」と言われた事もあります。
私たちは何年も前から、本部に対して改善を要求してきました。あまりに酷いものは返品したりしていました。その営業部長の返事は「そんな事を言っているのはあなただけです」「そんな事を言っているとためにならないよ」で、食材の質は一向に改善されませんでした。
しかし、食材が不味いと思っていたのは私たちだけではなく、別のオーナーさんも「チャーシューが不味い」と文句を言ったのですが、その回答が
「法的には問題ありません」
だったそうです。そのオーナーさんはその言葉を聞き、即チェーンの脱退を決め、私たちより一足早く辞められました。
その話を聞いた時、耳を疑いました。これが食に携わる会社の営業部長が言う言葉だとは。
私達が返品した脂身が80%もあるチャーシューに対する回答は
「これは許容範囲内です。」
でした。許容範囲って…いったい誰が許容したの?少なくともお客様ではないはず。
まったくお客さんを無視した回答です。「じゃあ、許容範囲ってどれよ、。数値で出してよ」と言ったのですが、結局回答は得られませんでした。
店舗数が減ったため、工場のロットの加減か何か知りませんが、メンマなどの食材にも知らないうちに保存料が入れられるようになっていました。そのメンマが「薬臭い」と言ったオーナーさんに対する回答は
「衛生上問題ありません」
だったそうです。
確かに、法的にも衛生上も問題ないんでしょう。でもね、そんな事を言ってるんじゃないんです。味の事を言ってるんです。不味いって言ってるんです。
なぜ、それが解かってもらえないのか。
「美味しいものをお客さんに提供する」という気持ちがないんです。自社の赤字を減らす事しか頭にないんです。食材の質を下げ、味を落としていることがお客さん離れを引き起こし、店舗数が減り、それがチェーンの赤字の原因になっている事がわからないのでしょうか。現在、店舗数はピーク時から100店舗減りました。1店舗、2店舗ならその店の経営努力が足りなかったんだとも考えられますが、この数は異常だと思いませんか?
もう、この会社に未来はない。早々にケツをまくった方が勝ち。沈みゆく船からは早く降りなくては。つまり、座礁した開陽にいつまでも残っていては、こちらの身が危ないという事ですよね?榎本さん。(←聞くなって)
さらに追い討ちをかけるように、本部は6月に、私達が再三改善を要求して来た麺やチャーシューは一向に改善しないまま、スープの製造元を変えてしまいました。改善ならまだしも、モロにインスタントの、どこにでもある深みのないスープです。本部の社員ですら「前の方が良かった」と言うようなスープです。その少し後から売上が極端に下がり始めました。私たちは完全に見切りをつけました。
しかし、いざ閉店となるとやはり寂寥感は否めません。8年間、必死でやって来た店ですから。でも多少の安堵感もあります。
すでに従業員の人たちには閉店する事を告げ、常連のお客様にもボチボチ告知していっています。
これから1ヶ月ほどは、閉店作業で忙しくなりそうなので、更新が滞る事と思います。でも、芝居も観に行ったりしますので、たまに更新しているかも知れません。たまに覗いてやって下さい。
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無題
店をたたむのって、生半可な気持ちじゃできないと思います。
始めるより終わる事のほうが難しいですよね。
でも、死ぬわけじゃないし、生きていればイロイロいいことある!
心より再起を願っております。。。。。
頑張って!
無題
温かいお言葉、ありがとうございます。
そうですね、始める時は期待と不安でしたが、終わる時は不安はもちろん、備品などの物質的な物、虚脱感やら諦めといった感情、お客さんや従業員さんとの人間関係、そして借金(笑)と色々なものが増えているので、終わる方が難しいですね。
でも仰るとおり、生きていれば何かいい事ありますよね。
まだまだ若いし(?)頑張ります!
無題
本当に潔かったら、もっと早くにケツをまくっていたはずなんですが・・・(^^;
店を閉店する事自体は仕方ないというか、決断に間違いはないと思えるのですが、ツライのは、ウチの店やラーメンが好きで通ってくれている常連さんに閉店を告げることです。きっとすぐ別の新しい店を見つけて通われるとは思うんですけど。
やはり私は「ウツ」にならない性格なのか、意外と落ち込んでないんです。「次、仕事なにしようかな~」なんて考えてたりします。
一番の心配は「早寝早起き、食事3回きっちり作る」というカタギの生活が出来るだろうかという事だったりします(笑)
無題
…複雑な心中ご察しいたします。
ケツをまくるにも潔さと覚悟が必要だったはず。
きっと良い選択だったと思う日が早々にやってきますよ。
しばらく忙しいと思いますが、お体大切にして下さい。
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