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アパッチ砦の攻防より「戸惑いの日曜日」

東京ボードヴィルショー 
アパッチ砦の攻防より「戸惑いの日曜日」

観劇日 9月13日(水) 19:00開演
厚生年金芸術ホール

【キャスト】 佐藤B作 西郷輝彦 あめくみちこ 細川ふみえ 中澤裕子 小島慶四郎 小林十市 角間進 佐渡稔 市川勇 山本ふじこ 小林美江 市瀬理都子 斉藤レイ

【あらすじ】事業に失敗して多額の借金のため、マンションを売ってしまった鏑木。婚約者に会って欲しいと言う娘に、落ちぶれた姿を見せたくない。そこで今は人手に渡ったマンションに電気屋を装って入り、自分の家のように見せようとするのですが・・・。


「東京ボードヴィルショーのお芝居を観に」というよりは「三谷幸喜脚本の芝居を観に」といった感じです。過去に観たボードヴィルの芝居はすべて三谷さん脚本の舞台。B作さん、ごめんなさい。

初演を観ているので、新鮮さや驚きなどはあまり感じなかったのですが、新しいキャラが増えていてパワーアップしていました。初演時、鴨田の可愛い奥さんを演じていたあめくみちこさんが、今回鏑木の元妻役で、とても貫禄が出ていたのと、テレビが大型の液晶テレビになっていたのが、時の流れを感じさせます。

例によってワンシチュエーション、ノンストップコメディ。初演時、公演前ギリギリまで台本が上がらなかったとは思えないほど、緻密な脚本で、ウソを隠すためにウソを重ねて追い詰められる男と、それに踊らされ、勘違いして混乱する人たちのお話。たった2時間半ほどの話とは思えないほど、いろんな人が出入りし、いろんな事が起こる。ただ、B作さん演じる主人公・鏑木は、お調子者で自らがこの状況を招いてしまっている所があるので、自業自得であまり同情はできない。

今回良かったのは、新しいキャラのフィリピンダンサーのビビアン。解かっているのか、解かっていないのかわからないようなビビアンのとぼけた「ことわざ会話」が、妙に現在のシチュエーションにはまって笑いを誘う。そして彼女には最後にオチがあります。

その他の出演者も良かったです。最初、西郷輝彦さんってちょっと硬い感じで、ボードヴィルには異質な感じがしたのですが、観ているうちに全然気にならなくなるほど、はまっていました。細川ふみえさんも、ちょっと天然な奥さん役が可愛かったです。小林十市さんは軽やかなターンで、素直そうな好青年を演じてました。

客席の笑いで台詞が聞き取れない所が2・3箇所あったのがちょっと残念でしたが、場内は爆笑の連続で、楽しい時間を過ごす事が出来ました。

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趣味は観劇。特にミュージカル、三谷幸喜作品、キャラメルボックス、加藤健一事務所が好きです。

幕末の時代に興味があります。好きな人物は土方歳三、榎本武揚ほか、蝦夷メンバー。

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