「ゴルフ・ザ・ミュージカル」

「ゴルフ・ザ・ミュージカル」～ゴルフなんて大嫌い～

観劇日：11月15日（水）19：00開演
大阪厚生年金芸術ホール

【出演】川平慈英　池田成志　相島一之　堀内敬子　高橋由美子

ゴルフ場のコースは、まさに人生の縮図。1ラウンド18ホールのコースを１８のナンバーで歌い上げるミュージカル・コメディです。

 

 

もともとオフ・ブロードウェイミュージカル（？）とは思えないほど、「日本化」されてました。
日本のオリジナルミュージカルだって言われても信じますよ。アメリカでも接待ゴルフってあるんでしょうか？

5人という少人数の出演者を上手く生かした作品だと思いました。ミュージカルの中でゴルフのコースをまわるって設定なので、適当な人数だし、それぞれ見せ場もあるし。音楽もパーカッションとエレクトーンだけで、いろんな音を出していて、実は演奏の方に見とれてました。

正直に言いますと、最初は「ベタな笑いのミュージカルになるんじゃないか」とちょっと心配でした。ギャグが嫌いなわけではないけれど、アドリブや噛んで笑いを取るっていうの、あんまり好きじゃない。もしかしたら、それも演出の内なのかも知れないけれど。
成志さんと川平さんのキャラの濃さ、川平さん演じるワッキーが、「サカシタちゃんさん」「クロちゃんさん」、て言うのもくどいし、クロちゃんが「酒臭い」ってのもしつこいし…。と、私的には不安材料がけっこういっぱいあったのです。

特別ドラマティックな事が起きるわけでもなく、みんないろんな悩みや問題を抱えているんだけど、それほど深刻でもなく、最初険悪な雰囲気だったのが、ゴルフを通して誤解が解けたり、理解しあったりして、最後は「ゴルフって楽しいね、また来ようね」ってことで、終わってみたら、けっこう楽しかったです。最後のミュージカルナンバーが、劇場を出る時に口ずさめるような歌で、これってそのミュージカルが楽しかったと思うかどうかの大きな要素だと思うので、その点では良かったですね。
高橋由美子さん演じるキャディさんが、舞台を引き締めていて良かったのと、堀内さんはやっぱり歌も上手いし、可愛いかったです。ゴルフを知っていたらもっと楽しかったのかな。

【追記】
開演直後、3回も写真を撮った　バカ　困った人がいました。舞台進行の妨げになるし、観客も興醒めするので、こういう自分勝手な行動は慎んでいただきたいものです。観劇マナーを守りましょう。